お話を伺ったのはこの方!
独立行政法人国立病院機構 相模原病院
小児科 医学博士
今井孝成先生
東京都こどもの食物アレルギー検討部会委員、厚生労科学研究 食物アレルギー診療の手引き2005・2008作成委員を務めるなど、食物アレルギーの研究・治療の第一線で活躍中。
食物アレルギーは予防できるもの?
Q 食物アレルギーにならないように予防することはできるのでしょうか?
残念ながら、これをすれば絶対に予防できるというものはありません。ただし、ダニなどのハウスダストを減らす、両親が喫煙しないといった環境を整備することで、アレルギーになるリスクを下げることはできますよ。
喫煙は、子どもの前で吸わなければ大丈夫だと思っている方も多いかもしれません。しかし吸い終わった後でも服などにタバコの成分がついてしまい、それを子どもが吸い込んでしまうので、喫煙自体をやめたほうがいいですね。
さらにまだ研究段階ではあるのですが、スキンケアをきちんと行うことが食物アレルギーの予防になる可能性もあると考えられています。
Q どうしてスキンケアが食物アレルギーの予防になりそうなのですか?
口から食べたときは胃など消化器官で食べ物の成分が分解されて、腸管から吸収されるときには体にいれるべきものと入れないほうが良いものを分けています。しかし、湿疹やアトピー性皮膚炎で肌があれていると、空気中にただよっている食物の成分が皮膚から、体に入って欲しくない成分まで直接入ってきてしまうのです。そのため体質によってはその食べ物に感作(※注)され、アレルギー反応が出やすい状態になってしまうこともあるのです。
スキンケアすることで皮膚を健康な状態にしていくことで感作の予防になることはまだ結論は出ていないので断言はできませんが、可能性は大いにあると思います。たとえ予防にならなかったとしても、スキンケアをきちんとして肌荒れを減らすことはお子さんにとって良いことで� ��。ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
※感作(かんさ)・・・アレルギー反応を起こす原因物質に対して抗体がつくられ、それが記憶されている状態。感作された後にもう1度原因物質にさらされるとアレルギー反応が起こりえます。
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